人生は巡る季節の様に

ランニング人生の軌跡

STY2012は本栖湖でタイムオーバーだった(3)[長者ヶ岳~毛無山]

長者ヶ岳を過ぎてから幾つ目かの上りの最中だったと思うが、突然、体調に異変を感じた。 この頃、ちょうど日没となり、長者ヶ岳の頂からヘッドライトを着けた後だったと思われる。 急に頭痛を感じた。眉間の左目近く。そして、徐々に吐き気。更に、連続してあくび。まるで高山病の症状か。

標高は1500mは超えたか、1800mはまだ至っていないはず。体がまるで環境に適応していない。できるだけゆっくり進む。しかし、症状は進んでいく。そして、10歩進んでは休むということを繰り返すようになる。下りでは症状は顕著ではないが、上りになると気が滅入る。「これくらい大丈夫だ!」と自分に言い聞かせ、ゆっくりと上り続ける。一向に症状は良くはならない。

そして、次の頂きに到着後に腰を下ろし、一番上に防寒用に持って来た登山用のレインウェア(上のみ)を着て、手袋も用意した。大分、寒くなってきた。(注:2012年の開催は5月19日からだが2014年は4月25日からとなっている。)ヘッドライトも一旦外して休む。SOYJOY1つ。パワージェル1つをとる。結構、長く休んだ感覚。20分以上か。

その後、次の頂に向かって進むが、この時症状が嘘の様に消えた。実は、ヘッドライトのバンドがきつ過ぎたのかもしれない。緩めてからは頭の締め付けが消えて楽になった。頭痛や吐き気はここからきていたのか。とにかく休んで体は楽になった。 この時点で脚や膝などに顕著な痛みはない。ゆっくりと進むには問題ない。ただ、右の肺の裏側辺りの背中が、ザックの圧迫の影響なのかずっと痛んでいた。常に気になる程度ではなかったので、気にせずに進んだ。

高山病の様な症状が回復して以降も、いつ終わるとも分からない峠から峠までのアップダウンが続く。 峠に頂にはスタッフの方がいて、休憩する人達も多かったので、たいていの所でザックを降ろして休んだ。 この頃からか、下りでの転倒が目立ち始めた。登山道自体が未整備なため、また、下り坂が滑り易く、結構な危険を伴う。よくレースのコースにしたなと少々思うことも。しかし、ストックを駆使して滑り落ちないようにゆっくりと進む。毛無山までもう少しと思われた。

左膝に不安が無ければストックを使わずに両手で側の木々をつかみ、小刻みなターンやジャンプを繰り返し、すべる様に下れるのにと思うが、今回は無理であった。 かなり安全な降り方だったのだが、ここで合計7~8回は転倒した。結構、ダイナミックな倒れ方が多かった様だ。うち1回は横に1回転して顔面を打って左目下に傷ができた。ヘッドライトがすっ飛んだ。(2回あり。) ストックが折れたかと思ったことも。また、大の字に倒れたりもした。ハイドレーションが破裂したかと心配した。とにかく、よく転倒した。一つには左膝をかばってバランスが悪かったこと。もう一つは、ヘッドランプの明るさが弱くて足元が暗過ぎたことが影響したかもしれない。 (注:急な下りではできるだけ明るいヘッドランプの方が転倒防止になると今にして思う。)

(つづく)

STY2012は本栖湖でタイムオーバーだった(4)[毛無山~本栖湖]