人生は巡る季節の様に

ランニング人生の軌跡

初めての100kmウルトラマラソンを完走した

2014年4月20日に行われた第24回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの100kmの部に参加した。

ウルトラマラソンは約5年前フルマラソンのために走り始めた当初からいつかは走りたいと思っていた。当時からサロマ湖ウルトラマラソンやチャレンジ富士五湖、野辺山ウルトラマラソン等を知るにつれ走りたいとは思いつつも、42.195kmのフルマラソンですらまともに走れない中で、まだまだ先の話と捉えていた様だ。

関心がウルトラトレイルの方にも拡がってからは、ロードを100km走ることよりも、山の中を24時間以上かけて100km近く進む冒険旅行の方が優先されていた。
しかし、実際に2012年にSTY、2013年に美ヶ原トレイルランという100km未満であるが長丁場のウルトラトレイルレースを何れもあえなくタイムオーバーでリタイアした後に、やはり100kmのロードを走るウルトラマラソンをまずは走り切れなくては何も始まらないと思うようになっていた。

そこで、以前から走ってみたいと思っていたウルトラマラソンに標準を合わせていった。
また、一方でフルマラソンでは毎回30km近くから失速を繰り返していて、35km以降は42,195kmという距離がとてつもなく長く感じていた。その距離の不安を克服するためにも100kmウルトラマラソンの完走はどうしても必要なものと感じていた。

全行程に渡って平坦な道が続くサロマ湖100kmウルトラマラソンが初戦にふさわしいとは思ったが、交通の便を考えると近場のチャレンジ富士五湖100kmが妥当な選択だった。
本栖湖畔をも一周する112kmの部へのいきなりの参加も考えたが、まずは100kmの完走を目指すことにした。

4/20当日はAM5:15スタート。
まだ外は暗く、スタート地点の富士北麓競技場は霧が立ち込めていた。気温も0℃近い。
雨合羽を上に羽織ってのスタートとなった。結局、それ以降ゴールまで羽織ったままだったが。
途中では小雨が少々降ったりはしたが、基本的には曇り時々霧雨だった様だ。
富士山は一度も顔を見せることはなかった。

コースのアップダウンが予想以上にきつかった。
序盤の走り方は、無理をしないキロ7分ペースで楽に走ることだった。
平坦な道と軽い上りは楽に淡々と走り、下りは重力を利用して自然にペースが上がる程度にペースアップした。また、上り坂は無理をしない程度にリズム良く脚を前に運んだ。

30km地点くらいまでは予定通りキロ7分ペースで楽に進んだ。
それ以上疲労感は感じないものの、若干徐々にペースが落ち始めていた様だ。
ほぼフルマラソンの距離である42.5kmはちょうど河口湖大橋付近。おなじみの場所だ。
通常のフルマラソンだと40km地点ではもう死にそうな苦しさなのだが、最初からキロ7分というペースでは40kmを過ぎても苦しさはなくまだまだ行けそうな感じだった。

むしろ、70kmくらいまではウルトラマラソンは楽しくて仕方がないと感じた。

今回のウルトラマラソンは中盤頃までは常に空腹感に見舞われた。
次のエイドステーションでは少々多めに食べようか等と考えながら走るのも面白かった。
また、様々なランナーが走っている訳で、一人一人を観察しながら、この人はどんないきさつで今回走っているのか等と想像してみたりもした。

何度も同じ人を抜かしたし、何度も同じ人に抜かされた。
14時間の旅を参加者それぞれが楽しんでいる様な気がした。

ウルトラトレイルでも同じ様な旅の感覚になるのだが、通常のロードを走るウルトラマラソンの方がちょっとした観光気分で楽しめるのかもしれないと思った。ウルトラトレイルは観光ではなく冒険に近い。
何れにしろ、やはり長時間のレースの方が楽しさは大きい様だ。

問題は70kmを超えてからであった。
ついに両脚が棒になったのだ。歩けるが、できれば走りたくない状態に陥る。
歩いていたなら、おそらく制限時間には間に合わない様に思われた。

そこで、上り坂は早歩きで上り、平地と下りは走る。
走ると言っても、棒になった両脚を交互に前に出すだけで、とても走っているとは言えない。
次第に走る時もシューズを地面に擦りながらの摺足走法に近くなってきた。

恐ろしいことに、終盤に近付いてから両脚の膝の外側に違和感が出てきた。
ここで想像できることは、腸脛靭帯炎の前触れである。
腸脛靭帯炎だけはどうしても避けたかったので、70km以降は無理をせずに歩きを入れた。
多用したと言ってもよい。

95kmからの急坂も歩いた。但し速歩き。
この時、ラストまで歩いても14時間は切れるものと確信できる状態だった。
これ以降を無理に走っても数分だけタイムが良くなるだけなので、とにかく14時間以内のゴールだけを目指した。

13時間51分22秒でゴール。

完走という結果は結果で嬉しかったが、それまでに至るプロセスで楽しめたので、そちらの方が嬉しく思えた。
そして、今回、チャレンジ富士五湖に参加して本当に良かったと思った。
一応、100kmウルトラマラソンを制限時間以内に完走したということで、小さな自信が芽生えた様だ。

途中、特に無理もしなかったので、100km走って脚の故障もなく終えることができた。
貧血やハンガーノックで倒れ込むこともなかった。

100km走ってみて、何か遠くの方で明るい光が見えてきた感じがしている。
特にタイムも速い訳でもなく、スタミナがついたとも決して言えることではないが、ここ数年渦巻いていた堂々巡りの閉塞状況から一旦抜け出した様な印象を受けた。