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UTMFと別府大分マラソンを目指す!ランニング人生の軌跡

熊野古道・中辺路を歩く(1)

1414494870116.jpg 熊野古道世界文化遺産に登録されてから10年目を迎えている。 トレイルランのレースも開催されている様だが、世界遺産であるが故にそう簡単に熊野古道そのものがコースになりえることはまだ無いようだ。 そんな熊野古道を歩く。 ルートは一番メジャーな中辺路だ。 まあ、どうせなら走りたいところだが、今回は目的が違うので歩きだ。 一応は、ここのところ走ることを怠っていた中での身体に刺激を入れるトレーニングの一環という位置付けではある。 まず、和歌山県のJR紀伊田辺駅から路線バスで向かった滝尻王子がスタート地点だ。 そこから約5時間をかけて近露王子まで歩いた。標高は高くても600m程度。但し、日本の山らしい低山のアップダウウンが繰り返される。 古道を優雅にのんびり歩くというイメージが一掃される。 この熊野古道というルートは予想以上にタフなルートだ。ある意味ではトレイルランのかなり良いトレーニングコースになる。しかし、現地へのアクセスがなかなか困難な場所にあるので気軽には出向くことはむずかしいであろう。 この熊野古道は非常に魅力的なトレッキングルートでもある。 古来、蟻の熊野詣でといって多くの民衆、修験道者、そして貴族や天皇家までも極楽浄土への祈りと共に願いながら進んだ参詣道である。 極楽浄土はどうであれ、現代でも一般の登山道とはかなり趣の異なる古道である。歴史の深みを実感しながら、自分の人生と向かい合うことのできる内観の道である。 ずっと歩き続けていたいと思った。