人生は巡る季節の様に

UTMFと別府大分マラソンを目指す!ランニング人生の軌跡

美ヶ原トレイルラン2013-2015を振り返る

美ヶ原トレイルラン2015

美ヶ原トレイルランとの出会い

美ヶ原トレイルランのことを初めて知ったのは、2013年の春先だったか、UTMFのエントリーポイントの取得のためのトレイルレースを探していた時だった。 その当時のUTMFのエントリー資格が2レースで4ポイントだったので、2013年の美ヶ原トレイルランの70k(2ポイント)とその年のハセツネ(2ポイント)で、翌2014年のUTMFのエントリーを目論んでいたのだ。

美ヶ原トレイルランの舞台までは、山梨の自宅から高速利用で車で2時間程度。前泊が基本となるが、非常に気軽に参加できる条件は揃っていた。そして、参加費もそう高くはない。ただ、一つだけ難点があり、それは、完走ペースが私にとっては厳しいということだけだった。

3回連続リタイア

2013年のコースで約70kmで制限時間が15時間。完走にはキロ12分ペースが必要だった。確実に完走できる自信はなかったが、UTMF2014へのエントリーを目指してチャレンジする以外になかった。それまでのトレイルレースでの最長距離はSTY2012をリタイアした時の約50kmだったので、距離への不安はあるにはあったが、まずは自分がどこまでできるかを試してみることが必要かと思っていた。

2013年は初参加ということで序盤からややオーバーペースで進んでいた。20kmくらいの所で横っ腹痛に見舞われ、その後、ひたすら横っ腹を時々押さえてのレースとなる。レースのほぼ中間地点となる和田宿までは、横っ腹以外は全く問題ないかのように思えた。前半でかなり貯金を作ることができて完走は可能かと思えた。しかし、水沢峠の急坂で体調が急変した。体が急に動かなくなり、全く登れない。どうにか水沢峠は越え、次の入大門集落から長門牧場への続く10kmの林道の上りで完全に体が動かなくなり途中で座り込んでしまった。ハンガーノックだった。休み休み歩きながら、どうにか長門牧場にたどり着いた時には完走への貯金は使い果たし、リタイアが頭に浮かんだが、関門閉鎖されるまでは前に進んだ。しかし、結局は大門峠の関門でタイムオーバーとなった。わずか5分のオーバーなのだが、仮に間に合っていたとしても、その先のゴールまで時間内にたどり着くことは不可能だったと思われた。

2014年はスタート前から大雨に見舞われた。コースコンディションも最悪な状態でぬかるみに脚を捕らわれながらのレースとなった。この年から距離が10km伸びたが制限時間が1時間しか拡大せず、完走の難易度が上がっていた。スタートからぬかるみのトレイルの影響で出足は鈍く、予想より大幅に遅いタイムで中間地点を迎えた。関門時間ギリギリで、余裕は全くない。前年にここからハンガーノックになっているので補給には慎重になっていたこともあり、急な体調の異変も無く水沢峠は越えた。そして、入大門集落から長門牧場へ上っていった。10kmの上りの中程を過ぎるまでは問題ないかに思えたが、上りの中盤以降に体調が急変した。と同時に、足裏に異変が起こった。早朝から濡れたシューズを踏みしめていることもあり、靴擦れとふやけ等で足裏の痛みが徐々に増してきたのだった。長門牧場の関門はクリアできたが、足裏の痛みにより走ることができなくなった。そして、女神湖の手前の所でリタイア勧告を受け、それに従った。

2015年も前日の雨の影響で前年ほどではないがコースの状態は良くなかった。補給に気をつけ、靴擦れ対策も行い臨んだ。完走可能なペースで、毎年同様であるが、43km地点の入大門集落まで来るが、やはりその先の長門牧場までの10km続く上りで体調が急変した。途中から思うように上れなくなり失速。この年から関門までの距離が伸びた長門牧場でタイムオーバーとなった。

50kmが限界か

私が出場した3回とも、入大門集落から長門牧場への林道の上り50km地点前後で体調が急変して失速している。ほぼ全く同じ様なパターンである。現状の走力ではトレイルランは50kmが限界なのであろうか。おそらく、そうなのであろう。今までのトレーニングレベルでは50kmを超えるトレイルレースを最後まで走り抜くような力は身についていないことは認めなければならない。特に50kmを過ぎてからは全く上れなくなってしまう。今までと同じ様なことを続けているだけでは、100マイルレースなど夢のまた夢であろう。80km等の距離のトレイルレースをどうにか完走することを考える前に、ミドルクラスの40~50kmのトレイルレースを余裕を持って完走できる様になることが先決かもしれないとも思う。

次の出場はあるのか

美ヶ原トレイルランは実はまた出たいと思っている。これ程、打ちのめされてもである。 なぜか、あの舞台にまた戻っていきたいと思う。さすがに今度参加する時には、今までと同じ様な状態では参加しないであろうし、順序が逆であるとは思うが、まずは45kのコースに出てみてもよいとも思っている。2016年の出場はとても考えられなかったが、2017年は45kの部から出直してみるかもしれない。

この3回のリタイアによって、100マイルへ向けての覚悟を問われていたのだと思いたい。