人生は巡る季節の様に

UTMFと別府大分マラソンを目指す!ランニング人生の軌跡

早朝ランニングが原因で風邪気味となったのか

一昨日の起床時に喉のいがみを感じ、咳が随時出るようになった。その日の予定では山歩きに行くことになっていたが急遽取り止めた。昨日、熱をはかったら37℃近くあり、若干の寒気を感じた。どうやら風邪を引きかけている様であった。昨日は思い切って早く床に入った結果、今朝には体調が幾分回復したようだ。咳はまだ若干出るが、風邪は快方へ向かっていると見える。今日じっとしていれば明日の外出には問題は無いであろう。

以前からの例によれば、風邪の傾向が出てくるのは一番初めは喉の痛みである。そして、咳が出始め、最後は熱が出る。このパターンで完治するまで一週間近くはかかる訳である。今回は熱が出る前にどうにか症状が進むのを食い止められた様である。昨日、早寝をしていなければ今日は風邪が悪化していたかもしれない。

私が風邪の症状を気にするのは実に4年ぶりだろうか。また、2008年にランニングを始めて以来は風邪を引くのは数える程しかない。それまでは一年に1~2度は必ず風邪の症状が出ていたはずである。前回の風邪は2012年の新宿シティハーフマラソンを走った後のことであった。実はこの時の風邪の原因が分からないまま過ごしていたところ、ある本にその回答を見つけて妙に納得したのを記憶している。そして、その原因が今回の風邪気味となった原因にも通じるところがあるのではないかと思ったのだ。

アドバンスト・マラソントレーニング

 アドバンスト・マラソントレーニング

この本は「マラソントレーニングとは何か」というところから始まるシリアスランナー向けのマラソントレーニング本である。かなり科学的な内容であり、フルマラソンを早く走るためにはどうすればよいのかということが順を追って書かれ、最後には目標別トレーニングプログラムもある。私も以前はこの本に従ってマラソントレーニングを継続していきサブ3を目指そうなどと思っていた時もある。しかし、この本の内容はかなりレベルが高く、そして、かなり高いモチベーションを維持しつつ、できれば若い(30代、せめて40代)時分に取り組むべき内容になっている。中高年ランナーがこの本の通りには、まず行えないだろう。もし、実践できたとしても故障に陥るのは時間の問題だろうとも思う。

私の場合は、この本でせめてサブ3.5までいきたいと思ったりしたが、今はもう無理かもしれない。中高年であったも月間走行距離300kmを維持しているランナーであれば、この本はかなり参考になると思うが、私の様な今や月間100kmもいかないリハビリランナーにとっては全く世界が違う本となってしまっている。

さて、この本の『トレーニングと回復のバランス』という章の「病気を予防するという所に、以下の様な内容が書かれている。

免疫系は適度なトレーニングによって強化することができる。定期的に運動をしている人は、運動をしていない人よりも風邪にかかる割合が20~50%低い。

このことはランニングが習慣になってからほとんど風邪を引いていないことからしてうなずける。しかし、身体に負荷がかかり過ぎると話は変わってくるようである。

しかし、高強度の練習や長時間の練習の後では免疫系は一時的に抑制され、逆に病気にかかりやすい状態を作ってしまい、その間に病気に感染するリスクが増大する。

特にトレーニングを十分積んだランナーであればマラソンのレースペースより速いペースで1時間以上走った後に、この免疫系の抑制が見られるということが言われている様である。私の2012年の新宿シティハーフマラソンの時に全く当てはまる。この日は通常よりかなり冷え込んだのを覚えている。そんな中でマラソンのレースペースを上回るハーフのペースで走っている訳であるので、免疫系の抑制が起こり、急な冷え込みから風邪を引いた可能性は高いと思う。

今回の場合は以前様にトレーニングを積んでいる訳ではないが、ここのところ冷え込んできている早朝に走ったことが多少影響しているのではないかと予想する。リハビリランニングを続ける中高年としては、ちょっとしたトレーニングの負荷の増大が免疫系に影響を与えるかもしれない。

免疫系の抑制は糖質の枯渇と関係があり、糖質の再補充をすみやかに行うことで、免疫機能を短時間で本来の状態に戻せる。

まあ、とにかく、若い時の感覚での無理なトレーニングは控えて、負荷をコントロールしつつ十分な回復も心がける必要があるのでしょう。今回、風邪気味になった原因は、免疫系の抑制が起こったという様な大そうな理由ではなく、おそらく単なるこの季節一番の冷え込みがあった朝に走ったことが原因しているのでしょう。これは慣れれば問題がないことなので、体の衰えが気になる中高年が季節の変わり目に風邪を引いただけのことなのだろうと思う。とは言え、これからもボチボチやっていくことには変わりがない。