人生は巡る季節の様に

UTMFと別府大分マラソンを目指す!ランニング人生の軌跡

UTMF/STY2016英語版ドキュメント番組を観た

[caption id=“attachment_1426” align=“alignnone” width=“640”] 田貫湖からの富士山-UTMFでは背後の長者ヶ岳から湖畔まで下り白糸の滝方面へ向かう[/caption]

NHK WORLDにてストリーミング放送された「ULTRA-TRAIL Mt.FUJI 2016 英語版ドキュメント番組」を観た。今年は2016年9月23日(金)〜25日(日)3日間の開催だったが、大会史上初の悪天候による距離短縮(UTMF)、途中中止(STY)であった。このストリーミング放送を観て、改めて今回の状況を知った訳である。

ちょうどこの時には熊野にいた。熊野古道・中辺路を歩いている最中にUTMFのスタートが遅れていることを知ったのだった。まさか距離短縮になり、更にSTYが途中で打ち切りとなるなんて思いもしなかった次第だった。しかし、今回のストリーミング放送により、この様な結果となった理由が理解できる様な気もした。

せっかく世界中から集まったトレイルランナーが楽しみにしていた46時間、もしくは20時間を消滅させざるを得なかった側の苦渋の決断や実際のランナーの悲しみ等も十分理解できるものである。そして、その決断の是非や代替ルートの有無を問うのではなく、その事実(悪天候、コースの状態、安全面、等)を受け入れ、経験として学び、次に進むことしかできない。

同時に、富士山麓を一周走るという壮大なトレイルランニングは、今回のようなことが起こりうるということを前提として認めなければならないのではないか。ロードを走るフルマラソンやウルトラマラソンでは考えられない環境の変化もトレイルランニングでは想定内の状況として予め織り込む必要がある。レースという管理された中でスタートしゴールするのであれば、与えられた状況の中で精一杯の力を尽くすことしかできることはない。

そして、今後はトレイルランナーとしては、大会側に大会規定として細かに指示されなくとも、当たり前のこととして装備には万全を尽くし環境の変化には十分対応できる様に準備しなければならない。UTMFでなくとも、別のトレイルレースであったとしてもそうありたいと思う。更に、悪天候の場合はレースの途中中止もあり得るということを想定した上で、与えられた環境の中で全力を尽くすことだ。